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大庭孝文 場の感触、異方向の感触
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2019年1月
●作者名
大庭孝文(Takafumi OHBA)
作品タイトル:場の感触
サイズ:210cm × 85cm
素材:顔料、銀箔、金箔、膠、麻紙
© 大庭孝文
作品タイトル:異方向の感触
サイズ:162.1cm × 162.1cm
素材:顔料、染料、銀箔、金箔、膠、麻紙
© 大庭孝文
●作品コメント
本作品2点は木の形を主題に描いたものです。私の作品制作は取材場所を知ることから始まります。歩き回りその場所がどういった特性の地形なのか体感し、どのような慣習があるのかリサーチを行うことを大切にしています。それらを踏まえたうえで、その地域がもつ象徴的な形態を借りて作品にしていきます。
本作品の特徴のひとつは線です。暑さ2〜3mmを持った平滑な下地をつくり、彫刻刀で彫って線描をしています。洞窟壁画の線刻と彩色によるプリミティブな表現に憧れを持ったこと、また日本画の顔料がもつ特性を自分なりに活かすためにこの手法を用いています。絵肌から得られる感触は私の制作ではとても重要で、質感の異なる絵具や金属箔を対比させ、視覚の感触を探りながら完成を見つける事に意義を感じています。
●略歴
1988 大阪府四条畷市生まれ
2015 公益財団法人佐藤国際文化育英財団 第25期奨学生
2018 広島市立大学大学院 芸術学研究科 博士後期課程 単位取得満期退学
●個展
2018 「歩行のドキュメント」(東京九段耀画廊)
2017 個展(ギャラリーなつか/東京)
2014 個展(あとりえMEUDON/広島)
●主なグループ展
2018 SPECTRUM OF LIFE(Tiancheng International/香港)
2018 FRANKFURT ・ THE DISCOVERY ART FAIR (Forum Messe Frankfurt/ドイツ)
2018 Traumpfade (Galerie WangHohmann contemporary art/ドイツ)
2018 Imago Mundi project “Hiroshima/Nagasaki"(GALLERIE DELLE PRIGIONI/イタリア)
2018 Voyage Along Nippon(Tiancheng International/香港)
2018 第44回 東京春季創画展 春季展賞(西武池袋本店/東京)
2018 FACE2018 損保ジャパン日本興亜美術賞展(損保ジャパン日本興亜美術館/東京)
2018 新進芸術家選抜展 FAUSS(アーツ千代田3331/東京)
2017 第44回 創画展 奨励賞(東京都美術館)
2017 「View’s view -Next- 」 チョン・ダウン/大庭孝文 (Cross View Arts/東京)
2016 新進芸術家育成交流作品展 FINE ART / UNIVERSITY SELECTION 2016-2017 優秀作品賞(茨城県つくば美術館)
2016 堂島リバーアワード―日本画―(堂島リバーフォーラム/大阪)
2015 第26回臥龍桜日本画大賞展 大賞(岐阜県美術館)
2015 広島市立大学芸術学部卒業修了作品展 広島赤十字・原爆病院賞